第64回全国理容学術会議
神戸「べっぴんさん」学会
全日本藝美会創立90周年記念式典・
パーティー 2017.9.25
旧居貿地の西洋人らに連れられた中国人理髪師による西洋理髪の技術が日本で最初にもたたらされたとされる神戸。
その神戸で誕生した理容の研究団体「全日本芸美会」が創立90周年を迎えた。
神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで記念式典を開いた。お客様を「べっびんさん」に仕上げる理容業とかけて、 NHKドラマのモデル企業になった子ども服メーカー「ファミリア」の岡崎忠彦社長が講演した。
■全日本芸美会が記念式典■
全日本芸美会には、静岡県から九州まで約500人が所属する
式典には16府県の会員ら約170人が出席。式典に先立って同会の学術会議「神戸『べっびんさん』学会が開かれた。
■ファリア社長の講演も会話の大切さを強調■
基調講演の岡崎社長は「理容業は人の手でする行為、不滅のサービスだ」と述べ、ファミリアでも「顧客とじかに接する上でのアナログ力や人間力を重視している」とし、共通点であるコミュニケーションの大切さを強調した。
同会で技術指導する講師の小伏脇奈都子さんも登壇し、 男性が多い理容業界で女性の感性などを生かせば、顧客増が見込まれるなどと訴えた。
西浦騎鶴会長は式典で神戸から始まった理容の歴史を振 り返っ
た上で、同会の活動を「好奇心と探究心を忘れず続けていきたい」と語った。
NHK交響楽団第1コンサート マスターの篠崎史紀さんのバ イオリン演奏などが花を添えた。
西浦会長は式典後、美容室に通う男性が増えたことなどを念頭に「100周年の時も 使い続けてもらえるプロフェッショナルな理容を目指したい」と志を新たにした。